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2019.06.13 (Thu)

蔵だより NO104 (2019.6)

               女将の蔵だより  No.104   矢野美代子 記
早いもので6月になりました。チョロちゃんとの散歩が無くなり、自然に目を向けていない自分に気がつきました。主人は毎日7000歩を目標に頑張っています。私も何かしなくてはと焦りますが、和紙ラベルの余りに絵を描いたり、感謝を伝えたり?そんな事をして楽しんでいます。久々の蔵だよりを書きます。読んで頂けると、とても嬉しいです。さあ、始めます。

   野菜の気持ち
 毎年奈良漬の瓜が早くから手に入りませんので、今年はH氏に瓜の栽培契約を頼みました。以前からとても熱心な農家の方で、作物が農林水産大臣賞を受けた方でもあります。「瓜ができ始めました」と連絡をもらい蔵の人が見に行きました。とてもよくできており納品日を伝えお願いしました。しかし、当日持ってこられたのは通常の規格よりとても大きく、「この大きさでは」と伝えました。その後もこちらの言い分ばかり言ってH氏は怒りました。瓜に毎日話しかけ「美味しくなれよ」と祈りながらやっているのに、規格が大きいとか文句ばかり言って。瓜は親が成長しないように芽を閉じ、次に子の芽を閉じ、孫の芽を閉じ、それから今の瓜になっていく。その為毎日見回り手を入れて祈っているのに。それを聞いて、私は酒造業としてもうやっていけないどん底だった頃、夜中に主人が麹の部屋から戻らないので、蔵に行くとタンクの中のもろみがぷつぷつと発酵していて「ああ、一生懸命生きている」それからもろみと会話を始めた事を思い出しました。野菜の気持ち、お酒の気持ち、皆同じ事。H氏の気持ちが本当によくわかります。瓜の大きさそろっていませんが、絶対に美味しく漬けようと気持ちを新たに努力していきます。どうぞ今年も宜しくお願い致します。

   竹の園 還ル 純米大吟醸 愛山
 「竹の園」は昔、大正天皇の即位と言う慶事に、皇族を表す言葉である「竹の園生」の名を戴き、清酒竹の園は誕生しました。その名には、竹のようにしなやかで生命力溢れる酒であってほしいと言う願いが込められていたと言います。以前は 大吟醸が私の一番大好きなお酒でした。純米酒中心の酒造りへの移行で、少量のアルコール添加をしていた、竹の園大吟醸は一昨年製造を中止しました。平成18年には「大賞」を受賞した「竹の園大吟醸」の名前が消える事はとても淋しい気持ちでした。しかし、今年天皇の即位で「令和」の年になり偶然とは言いながらも、「竹の園 還ル」として兵庫県の酒造好適米「愛山」と言う品種のお米を使い新商品として発売致します。今一度原点を振り返り伝統的な製法で醸造する限定商品です。「竹の園 還ル」は、大吟醸が何か戻ってきたみたいで嬉しくなりました。どうぞ、宜しくお願い致します。

   亀
 5月にサックスのコンサートをした時、佐賀から来たお客様と「亀」の話になり、私は「我が家の37才の亀吉は今までは逃亡しても3日したら戻っていたけど、今回は多分、川に落ちたのでしょう。戻ってきません。寂しいです。」するとお客様が「私も同じ年位の亀を飼っていて逃亡し、随分探して諦めました。すると半年たって戻ってきたよ。それも自分の住処に戻ってきて入っていたのよ。信じられないけど本当よ。」日本昔話みたいです。待っているよ。亀ちゃん
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12:51  |  美代子の蔵だより  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(0)
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